ローン

FIREを目指しながらローンを組むとしたらどうする?

みなさん、こんにちは!
ここのところ、晴れ間が続いてますが、新型コロナの影響で自宅待機も続き、
ツーリングにでも行きたいなという気持ちがふつふつと湧いてきました。

もうすこしの辛抱ですね。改めて自分の好きなことや生き方について、
考えている余裕ができた人もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は「ローンを組みながらFIREを目指すにはどうするか?」考えたいと思います。

ローンを生活を豊かにするツールとして活かすFIRE計画を立てよう

目標額を設定した後は、現時点の自分の純資産を把握する番だ。純資産とは貯金や不動産などの資産から、住宅ローンや自動車ローンなどの負債を差し引いた額だ。目標額からこの純資産のうち収入を生み出す投資資産を差し引いた金額が、あなたがこれからリタイアするまでに貯蓄する必要のある金額になる。
https://toyokeizai.net/articles/-/328396?page=2

「FIREを目指すならローンなど組んでる暇は無い!」

実際問題として修行僧のような貯蓄率を誇るFIRE民にとって、
ローンはありえないとされるであろう選択の一つです。

しかし、FIREを最速で達成することだけが人生ではないのも事実。

FIREを実現するには最低5千万円、2人暮しなら1億円程度は必要になります。

持てる限りの「自制心」や「継続力」、そして何より
社会的なしきたりや思い込みを完全に脱することが最速FIREの心得ですが、
そこまで、追い込まなくてもFIREもしくはサイドFIREは実現可能です。

ある程度自分が人生を楽しみながらFIREも狙っていくプランを、
それぞれ考えながら作っていくこともとっても大切なことだと思います。

FIREを見据えたローンを契約する際は金額と利息に注目!

まず、「それは幸せのために本当に必要なのか」を考えましょう。

なんとなく購入する前に、奥さんにねだられたとしても、
自分の心が拒否しているなら、お互い話し合って最終的なゴール、
私達にとって何が幸せかをはっきりさせることが必要です。

もし、今共働き夫婦で世帯年収が1千万円を超えるなら、
1人分の稼ぎで2人で暮らすことも十分にできます。
500万円を投資に回せば10年後には必ずサイドFIREが実現できてしまうのです。

ですから、毎月10万円を超える返済が数十年続く住宅ローンについては、
「私達はFIREできるのか」真剣に考えなければまず実現不可能になります。

例えば、住宅ローンで「フラット35」を利用して3000万円を借り入れると、
おおよそ、年間1%の金利がかかる商品が一般的です。

35年間で住宅購入の3000万と約670万円の利息を支払うことになります。
実際には住宅ローン控除を利用することで10年分の利息は相殺されます。
ただし、残りの25年については減税措置がないので毎年の負担はありますよ!

さらに固定資産税は修繕積立金、契約に関する諸経費はかかりますので、
だいたい毎月返済額に加えて3万円程度の費用を見込む必要があります。

ここを頭に入れておかないと「固定出費が多い!」ということになります。
しかも賃貸に比べて売却したり、引っ越すことが難しいので要注意です。

生活に車が必要なんだけど・・・

自動車の場合、借入額は小さいので金利の絶対額が抑えられます。
ローンを組んでいるからFIREが不可能になるということは殆どありませんが、
毎月の維持費や駐車場代が家計を圧迫するので要注意です。

マイカーローンは金融機関によって金利に幅がありますが、
だいたい2.5%から3%程度になることが多いようです。

例えば三菱UFJ銀行のオートローンは年利2.95%ですのでこれを使うと、
200万円を3年で借り入れた場合返済総額は2,091,657円となります。
短期少額であれば毎月の出費を抑えることで相殺できる可能性が高いでしょう。

結論として、ローン全般に言えることですが借入総額と金利に注意し、
月々の返済が収入に対してどの程度あるのか、その返済を考慮した上で、
目標となる貯蓄額を目標期間で達成できるのかを真剣に考えることが大切です。

生活の楽しみを我慢しすぎない程度に

FIRE(経済的自由)を目指すときにいちばん大切な目標は「貯蓄額」です。
しかしこの貯蓄額は家族構成やリタイア後の生活スタイルによって変わります。

日々の支出を抑えるために、サバティエはお金を使うことに対してより意識を高く持ち、お金を使うということが自分の将来の自由な時間を差し出す行為に等しいということを認識すべきだと主張する。ただ、節約をやみくもに行っても気が滅入るだけでうまくいかないため、隅々まで細かな予算を立てるのではなく、三大支出とされる住居費、交通費、食費だけに集中して節約するよう提言する。
https://toyokeizai.net/articles/-/328396?page=2

貯蓄額5000万円を目標にすると年利5%の運用で250万円の所得になります。
そこから住民税や所得税、社会保険料を負担すると手取りは200万円程度です。

一人なら毎月16万円で生活できないことはないのでここが第一の到達点です!
二人なら毎月25万円くらいは必要になるのでやはり8000万円くらい必要です。

住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなどを組むと毎月返済が必要ですが、
ローンを使うことで家庭が円滑に回り、日々の楽しみ、ストレス発散になり、
将来の収入を増やすことができるのであれば効果的に使うことができます。

例えば、すでに500万円の資金を持っている人であれば5%の運用で、
1年後には25万円増えているはずです。
ローンの利息分がこれ以下に抑えられていれば資産は増えていきますね。

そうはいってもローンを組む人はだいたい無計画にお金を使いがちなんだよね。

確かにそのとおりですね。
ですから必ずFIREに向けた目標計画を単に立てるだけではなく、
それぞれのご家庭で全員が同じ方向を向いて、
日々の小さな生活で協力しあえることが一番大切です。

お金にシビアにならなければお金持ちにはなれません。
これは間違いなく言えることです。

何かを選択することは何かを失うこと

経済において何かを選択すること(購入など)で何か(お金)を失います。

選択することで得られた果実もあるのですがそれは自分の価値の話です。
金融という視点で見ると常に何かを選択することで何かを失います。

そのことを常に頭に入れた上で、自分の価値判断で決断して幸せを感じること、
そして日々頑張ろうという意欲が湧いてくるならばそれは素晴らしい決断です。

FIREはあくまでも生き方によってその到達点や道のりは変わってきます。
無理に我慢して貯蓄することに躍起になりすぎて息切れしてはいけません。

ローンを組むことは一般的にFIREの道のりを遠くするものと考えられますが、
返済額やそれにより失う資産を念頭に置いて、
それでも自分の人生で必要と考えられれば決して絶対悪にはなりません。

そのためには一つ絶対に守るべきFIREのためのローンの鉄則として、
「5年を超える長期ローンととローンを同時並行させることはNG」と考えています。

すると、住宅ローンはそもそも高額かつ長期なのでアウトです。
世帯年収に相当な余裕があり、日々の生活を切り詰められるご家庭であれば、
問題ないのですが、一般のご家庭であれば住宅ローンを組むことで、
FIREは極めて難しくなるでしょう。

ローンを組む際はできるだけ金利を抑えつつ、繰り上げ返済をする予定で、
毎月の返済額に余裕を持った借入のスケジュールを検討しましょう!