資産運用

サラリーマンがFIREするにはドルコスト平均法は唯一の武器だよね!

皆さんこんにちは!みなさんも積立してますか?

積立NISAからはじめて、今ではETFの積立も始めてます。
そんなわたしたちは毎月定額を決まっているアセットアロケーションで、
購入する「ドルコスト平均法」を使っています。

ドルコスト平均法というのは何も難しい投資方法ではなく、
単純に毎回同じ金額、特定の金融商品を買い付けるという投資スタイルです。

しかし、アメリカの人気投資家ブロガーであるジェイエル・コリンズ氏によると、
FIREを達成した私が「ドルコスト平均法」を好まない理由を挙げています。
これはどういうことなのでしょうか?

ドルコスト平均法を簡単に教えます

ドルコスト平均法の良いところは、投資資金を均等割で定期投資するところ。

何が良いのかと言うと「固定給で働いているサラリーマンにとって、
毎月定額を投資に回すというのはやりやすい」ということです。

これを「等金額投資」と言います。同じ金額投資するということですね!

反対に、「当口数投資」というものもあります。
これは同じ口数投資するということです。でもそうすると毎日値動きがあるので
毎月10口購入するとしても今月1万円、来月は15000円になる可能性があります。

株式投資というのは実は「100円」だったら100円で買えるというわけではなく、
最低購入金額が決まっています。例えば100円を100単元から買えるなら、
100円×100単元で10000円からしか買えないということです。

これは投資信託やETFでも同じですが、少し違うのは最低購入金額が、
普通の株よりも安価になっていることが多いというところです。

例えば東証に上場しているETF、「iシェアーズ・コア TOPIX ETF」は、
現在1458円ですが売買単位が1株です。つまり1458円から購入できます。

ドルコスト平均法で購入するならこの「iシェアーズ・コア TOPIX ETF」を、
毎月10万円分購入するということになるわけです。
当口数投資で購入するなら、この「iシェアーズ・コア TOPIX ETF」を、
100株購入するとすると、145800円購入することになります。

実はリスク分散にはならないドルコスト平均法

「毎月同じ金額を購入するから、もし今月下がっていたらたくさん買えるし、
来月上がっていたら買える株数は減るけど今持ってるものが上がってるよね!」

そうですね。ドルコスト平均法は毎回同じ金額を出すので、
そのときによって購入できる株数が変化してきます。

しかし、単純に購入時期を分散させたからと言って、
決してリスク分散にはならないことがファイナンス理論で分かっています。

確かに安いときに買って高いときに売れば儲けが出るのですが、
ドルコスト平均法を使うということは毎回同じ金額で購入することになります。
つまり、そういう売買タイミングのことは考えても意味がないのです。

投資というのは短期的に上がるか下がるかはわかりません。
そのため、市場全体が長期的には成長していくという希望を持って、
長い目で見てリターンがでることを期待するしかありません。

現代のポートフォリオ理論ではリターンは投資タイミングをずらすことで変化するのではなく、あくまでそのアセットクラス、
つまり株式や債券、その他の投資対象の組入れ割合によって、そのポートフォリオのリターンとボラティリティ(変動性)はほぼ決まることが分かっています。

ちょっとむずかしい言い回しをしていますが、
「長期的なリターンは何をどの割合で保有しているかによって、
そのリターンとリスクが決まるということ」です。

ここには投資タイミングというのは一切出てこないのです。

それでもドルコスト平均法で良い

それでも、なぜドルコスト平均法が広く使われているのかと言うと、
専業投資家や金融のプロのように毎日相場を見ることができない普通の人は、
精神負担をかけずに資産形成できるからです。

ドルコスト平均法では、資金を均等な額に分割し、一定の期間に少しずつ投資していきます。あなたが手元に12万ドルを持っていて、VTSAX(バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド:全米株式インデックスファンド)への投資を考えているとします。
https://diamond.jp/articles/-/230017

確かに、現時点で既に12万ドル(約1200万円)の現金を持っていれば、
今すべてをVTIに投資したほうが、分割するよりもリターンが大きくなります。
(複利の力についてはこちらを参考にしてね。)

投資するということは「長期的に市場が成長する」ことを期待しているわけです。
過去のダウ平均株価の推移を見ても1970年から2013年までの、
43年のうち33年間もの間上昇しています。
だから、今すべて運用に回すのが最も合理的です。

サラリーマンはある程度固定給ですから、毎月決まった金額を購入すると
しっかり決めて投資したほうが生活への影響を抑えることができますし、
なにより、ある程度投資の変動リスクを予想しながら積立ができるのです。

サラリーマンは仕方無しにドルコスト平均法的投資にならざるを得ないのであって、
本当は「投資資金はすべて今投資したほうが最もリターンが高い」のです。

資産を積み上げるステージにいる人は、毎月の収入の中からできるだけ多くを投資に回しているはずです。ある意味、毎月の投資は、やむをえずドルコスト平均法で投資しているようなもので、その後の変動をいくらかは平準化する役割を果たしてくれます。

 ドルコスト平均法との違いは、それを何年も、あるいは何十年も継続する点です。もちろん、その総額をいま一度に投資することは、選択したくてもできません。

 しかし、投資できる資金が手に入ったら、直ちに投資に回して、最大限の運用を実現しようとするでしょう。まとまった資金が入ったら、私も同じことをやります。

また、「ドルコスト平均法は購入回数が増えるので、手数料分負けてしまう」
と言われることがありますが最近はそんなことがなくなりつつあります。

例えばSBI証券では現時点(2020年4月)において以下の手数料が無料です。

1 投資信託 対象商品の買付手数料が無料
2 信用取引 対象商品の取引手数料 無料
3 夜間PTS 取引手数料 無料
4 国内株式アクティブプラン約定代金50万円以下の取引手数料 無料
5 国内ETF(104銘柄)取引手数料 無料
6 米国ETF(9銘柄)買付手数料 実質無料

繰り返しになりますが、投資においては、
「長期的なリターンはどの商品をどの割合で保有しているかによって、
そのリターンとリスクが決まる」という大原則があります。

そのため、ドルコスト平均法を使っているからリスクが分散されている
ということでは決してなく、「どの商品をどのくらいの割合で持っているか」を
定期的に確認して、必要であれば調整をする(リバランス)ことが重要です。

バンガードは平民がドルコスト平均法を武器にする方法を教えてくれる

今回の内容、すこし難しかったかもしれませんが、大原則さえ守れば、
ドルコスト平均法だろうが当口数投資だろうが資産形成には良いと言えます。

一番やってはならないのは何も考えずに金融商品を買い付けること。
利回りや配当に目がくらんでしまい全体の戦略がないまま投資することです。

私達は20年という時間をかけて1億円という資産を作り、
アーリーリタイア、FIREをするということを最終目的にしています。
そのためには、ギャンブルで運に任せる運用をするより、できる範囲で、
毎月決まった額を優良な資産に買えていくことが大切です。

そんなことを一から教えてくれる運用会社もあります。それがバンガードです。
https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/Vanguard-Investment-Principles-for-Japanese-investors-2017.pdf

「株と債券の組み合わせ比率の違いが運用成果に違いをもたらす」など、
長期投資では必ず抑えておきたい真実をコンパクトに纏めてくれています。

回し者ではないのでぜひ客観的に書かれている内容を理解して、
ご自身の投資戦略はどうか、今一度検討してみてくださいね!